まったく継続が無い。
またも間隔が空いてしまった。
そんなに読んでる人がいないことはわかっているが、こういう形で出す俺の心の内を楽しみにしてくれている方もいるから、少しずつではあるが、綴っていきたいと思う。
最近母親の影響でとある漫画にハマっている。
里中満智子さんという漫画家の、『天上の虹』、という作品で、約1300年から1400年前の日本の皇室を舞台にした作品だ。
日本史の教科書で言うところの、飛鳥から奈良時代にあたるところだ。
古代日本最大の内乱である、壬申の乱が起きたのも丁度このあたりだ。
みんなも1度くらいは聞いたことあると思う。
日本の皇室、といえばなんだか和やかに聞こえるが、純粋かつ魑魅魍魎という、書いてても矛盾してる気がしてならない世界を描いた作品になっている。
また基本的に少女漫画風の作風であるため、出てくる登場人物の9割9分9厘が美男美女である。
もう、清々しいくらいに美男美女。
その美男美女たちが、苦しいくらいに純粋に愛し合ったかと思えば、おぞましいほどの権力争いを見せてくれたりもする。
よく歴史を勉強されているというか、とにかく骨太な作品であり、美男美女しか登場しないというのも相まって、とても読み応えがあり大好きな漫画だ。
僕は、大学の学科も欧米系だし、英語の他にドイツ語も勉強しているし、一番好きな料理はイタリアンだしっていうくらい身の回りを外国で固めているが、日本が好きだ。
歴史や土地、風習から食べ物、そして何より人柄が本当に好きだ。
そんな日本が好きな僕から、ひとつ、少し歴史とこの漫画が好きになってもらえるようなエピソードを。
こんな感じ。カッコいい。
そしてその奥さん、つまり皇后にあたる人物で、讚良(さらら)さんという方がいた。
美しい。
この、讚良さんが病気で倒れた時に、天武天皇が命じて作らせたのが、奈良にある薬師寺である。
三重塔なのだが、よく見ると六重に見えないこともない。
これは、当時の唐の建築様式だとか耐震うんたらとか、聞いててつまらない事情もあるのだが、
「夫婦が支え合っている」
という理由が一番ぴったりくるのではないかと思う。
そして、この塔、場所こそ変えてはいるが、使われている木材は当時のままであり、実に1300年もの間、それは変えられていない。
つまり、讚良さんが見た、もしかしたら触った、そのままの姿が今に引き継がれているのである。
人によって感じ方はあると思う。
でも、僕は心底感動した。
こういう愛の形があるのかと。美しいと。
いつか奥さんとなる人と訪れたい。
そう強く思った。