海外で暮らすということ。

あんまり書けないでいたんだけど、久々に。

最近はこれまでの人生じゃ考えられなかったくらい色んなところを行ったり来たりしている。

 

3歳のころ、家族旅行でタイに行き、11歳の時に姉の留学先であるフランスへ行った。

 

タイに関してはプールで溺れた記憶しか無いし、11歳の頃のフランスは学園祭で、しかもパリなどの都会では無かったので、ほとんどフランスらしさを体験しないまま滞在を終えた。覚えていることと言えば学園祭の御神輿と、ホテルで食べた水分たっぷりのご飯と、バスの中から見た葡萄畑くらいの物である。

 

そして、大学に入って最初の春休みに、単位認定制度を利用してドイツに行った。

 

この時、1ヶ月の短期留学ではあったが、逆に1ヶ月も家を空けたことなんてこれまで無かったので、最初の数日はとにかく寂しかったのを覚えている。

それまでの最長は小学生の頃に近くのお寺に泊まり込みで、小僧体験みたいなことを1週間したのが最長だったのだが、いかんせん地元過ぎてあんまり離れた感覚が無かった。

父親の職場だったし。

 

ドイツでの1ヶ月間は、毎日、日本じゃ経験出来ないような日々を過ごすことが出来た。

語学学校に通いつつ、毎日色んなところに行ったり、それまで会うことの無かった様々な国の人、また日本以外の国のリアルな部分を知ることが出来た。

特に、スリや置き引きなどに対する危機意識は、その後海外に行くにあたってとても約にたつ経験だったと思う。幸い僕はそういう目には遭わなかったけど、iPhoneを取られた友達もいた。

また、例えば財布を落としても、場合によっては中身もそのまま帰って来る日本という国がいかに素晴らしいかということを実感した。


短期留学のあと、「絶対に休学して1年どっかいくぞ!」みたいなことを漠然と考え続けていた。

僕の場合はありがたいことに、両親ともに大学入学当初から「大学を4年で卒業するなんてもったいないよ!」って言ってくれる親だったので、行くために説得をしたという経験がほとんど無い。

去年の夏に「来年行くわ」と言ってから、とにかく応援し続けてくれた。

 

そして今年、大学に休学届けを出し、何をどうしても良い1年間を得た。

そして3月12日、僕はカナダに飛んだ。

まだ帰国したわけじゃないから振り返りみたいなことをして良いのかは分かんないけど、何となく書きたくて、ね。

 

今でも、家が見えなくなる曲がり角を曲がる時の気持ちは鮮明に覚えている。

お母さんが見えなくなるまで手を振ってくれた。
そして、この光景を見ることが出来るのは次は半年後なのか、いや、頑張ろう!と、自分を奮い立たせた。

あれだけ行きたかった留学にいざ足を突っ込んだ瞬間、一気に寂しくなった。

 

同時に、「1年とか言わなくて良かった〜!」とホッとした。

例えばだけど、「1年間世界1周」とか俺には出来ない。

日本ならまだしも。

 

あれから3ヶ月以上が過ぎた。

 

まだ3ヶ月しか経って無いと思わないで欲しい。

なんせ1ヶ月しか家を空けたことが無かった人間なのだから。

これが国内とかだったら帰ろうと思えば帰れば良いのかもしれない。

しかし僕は望んで海外に来た。自ら帰れない状態に身を置いた。

寂しい、辛い、不安だ、帰りたいっていうのはいくらでも思ってきた。

今だって思う。

それでも、「これまで3ヶ月頑張ってきた。もう折り返してるじゃないか」というのはすごく支えになる。

海外で一人を味わうことで、確かにある種の強さみたいなものは身につけたかも知れない。

まあ、「一人」と言いつつも、寂しいときはツイッターとかLINEとかで連絡を取っちゃってるんだけどね笑
みんなありがとね笑

 

カナダにわたってから、カナダ→アメリカ→カナダ→ドイツ→チェコオーストリアハンガリーと、色んな国々を見てきた。

明日また別の国に行く。

来週の今日はどこにいるのか、再来週は…

 

そう考えるだけでワクワクする。

 

いつも何度でも、帰りたいけど。笑